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空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

セレブレーション

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セレブレーション

「ここに来ると落ち着くね」とエリスが言う。
「うん」と私は答える。

会話が続かない。
それは、それで。

「どうして、こんなことになっちゃったのかな」とエリスが言う。
「うん」

なんて答えていいのか、わからない。
これは、これで、もどかしかった。

「ねえ」エリスが言う「いざとなったらギルドこわしちゃいましょう」
「え」さすがに、それは。

でも。
エリスの気持ちは、わかる。
そんなふうにしか思わずにいられない感情を理解できる。
でも。

「ギルドを壊すのは反対かな」と私は言う。
「どうして?」
「そもそもの原因はチルネさんのことでしょう?」
「そうよ」
「いろいろ意見が出て対立ムードもあるけれど、もとをたどれば」
「チルネさんよ。あの子のせい。ギルドめちゃくちゃになっちゃった」
「だったら」私は言う「チルネさんを追い出せばいいと思う」
「それは残酷よ」
「関係のないメンバーを巻き込むより、いちばんの原因と戦うべきだわ」
「それってツラクない?」
「まじめに、なごやかに、楽しくしているだけのメンバーを巻き込むよりマシ」
「追放って、うらまれるわよ?」
「だからってギルドそのものを壊すのは筋が通らない」私は言う「と、思います」
「そっか」エリスは言う「そうよね。悪いのはチルネさん、ひとりの問題。そう」
「エリスさん、もしかしてチルネさんから個人的に攻撃されたりしてるの?」
「それてたらどうするの」
「味方になります」
「もう味方でしょ」
「さらに味方になります」
「どういうことかしら」
「チルネさんとは絶交します。チルネさんがオカシイって納得できる人たちとだけ続けます」
「できるの?」エリスは間をおいてから「そんなこと。できるの? 本当に?」
「うん」私は言います「それを、やらないと」
「でも実際うらまれるわよ」
「だとしたら逆恨みでしょ。受けて立ちましょうよ。ほんとうの味方をバラかしたらダメ」
「その通りだと思います」とエリスは言うのですが「でも、できるかしら」
「できるかどうかより」私は言います「やりましょう」
「マスターは、なんて言うかしら」
「話しましょう」
「マスターは誰か個人を攻撃するのは反対の人だと思うわ。追放なんて、もってのほか」
「それはマスターだからでしょ?」と私は聞き返します「まろんさんの個人的な考え方よ」
「それがマスターの方針よ?」とエリスも言います「逆らえないでしょう」
「鍵を預かっているのは私です」と私は言います「マスターの代わりになれないけど」
「アルゼさんはマスターより立派だと思いますよ」
「そういう言い方やめてください」
「どうして? ほんとうのことよ」
「だって私は」続けて言うのを少し、ためらいました、
「メンバーを追放する、て言ってるのです」
「わたしは賛成です」
「え」私は驚きました。追放に反対だけど、ギルドそのものを壊すのに賛成なのでは?
「決めました。わたし、アルゼさんの味方になります」
「え」
「アルゼさんが守るギルドなら、わたし残ります。ついていきます」




























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