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空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

そこはまた別世界だった

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そこはまた別世界だった

ある程度は理解できる。それ以上は無理。
そんな境界線が現実には存在するので、なんとか境界線を越えたいときは、話し合うのが一番だ。
私はハンスと話し合うことにした。
ただし。話したくない、と言われれば追及などは、すまい。
なにも事情聴取をしたいわけではないし、誰かを助けたいのとも違う。
ただ、何が起きて、何が起きていないのかを確認しておきたかった。
私が知っているのは、周囲から聞こえてくる話ばかり。
当事者からの声も含まれていたが、不自然なほどハンスの話題が聞こえてこない。

「ハンスさん。迷惑でなければ、少し話したいのですが」
とメールを送った。すると即返答があり、
「ご要望にはお答えしかねますが、会うだけならばいいですよ」
質問されるのはイヤなようだが、会いたくないほどの嫌悪ではないようなので安心した。
「じゃあ、会うだけでも」とメールを送る。


世界樹ではなく、湖畔を指定された。
こっちのほうは、あまり来ない。
エピソードでも、なかなか登場しないエリアだと思う。
湖畔には山小屋風のロッヂが建っている。
ほどなくしてハンスも来た。


「お待たせ~」とハンスは言いながら「もうちょっと奥の方に、行こう」と。
奥?
これよりもっと奥があるのか。
「こっちだよ」と言われて付いていくと、山小屋ロッヂの裏庭があり、裏庭を囲んでいる柵に扉があった。
扉を開けて一歩、入ると。そこはまた別世界だった。



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