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空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

世界樹は黄昏に包まれても、なお輝きを放ち白く浮かびあがっていた。

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世界樹は黄昏に包まれても、なお輝きを放ち白く浮かびあがっていた。

彼女は公園の奥まで続く道を指さして、

「覚えてる? ここ、前にも来たよね」と言った。

そうだっけ、と思いながらも、「うん。覚えてる覚えてる」と私は答えた。




公園の奥まで続く道は、遠い昔は踏み固められただけの土だった。

思い出した、

彼女は「この道イヤ」と、よく言っていたのを。

当時は塾に通うための近道ルートだったので、どうしてもというより、

つい、

このコースを選んでいた。




雨の日は歩かなかったけれど、

雨あがりのことは多くて、

「ほらあ! また跳ねちゃったじゃない」と彼女は困っていた。

白いソックスふくらはぎ、泥が跳ねているのが見えた。

彼女が自分の足を「ほらあ。また怒られるよこれ、帰ったら」と言いながら見て調べている。

彼女の短いスカートが浮かびあがるように踊り、ふとももの奥まで見えることがあった。




「この道イヤ」と私は言った。言ってみた。

「とつぜん、どうしたの?」と彼女が訊く。

「なんでもないよ」と私は答える。覚えていないか、と思った。


「でもわかるわ」と彼女が言う「この道、舗装されてなかった頃よく通ったでしょ?いつも汚れるのよ、靴とか」



なんとなく、記憶を共有できているような気がして嬉しくなった。



世界樹は黄昏に包まれても、なお輝きを放ち白く浮かびあがっていた。








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