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空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

世界樹:世界のどこかにあるらしいって

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世界樹:世界のどこかにあるらしいって


 いつまでも自由に遊んでいたい。

 それが本心。なんていう怠け心なのか。


 自分で自分に驚いてしまう。

 子供のころとは違う、大人になってからの変化だ。


 いったい、なんなんだろう。



 自分らしく生きるために、

 どれだけ努力してきたことか、

 でもそんなこと自分にとっては大きなことでも、

 世間的には普通でしかないっていうか、

 どうでもいいことの部類に入るんだろうな。




 世界樹を眺めながら、

 なんだろうなこの気分は、

 と、かみしめていた。




 気持ちの余裕があったほうが、

 いつでもいいと思う。


 気持ちが切迫していると、

 どんどん言葉が浮かばなくなってしまうから。


 好き勝手に語れるうちがましだよね、と思う。



 薄れゆく記憶の中で、ほどよく忘れていくことの喜び、

 そう、

 そうなんだ、

 ほどよく忘れていくからいい。

 嫌なことからは痛みが薄れて、

 楽しかった記憶だけが光り輝いていく。



 眩しい光は強調されて、

 影が濃くなってしまうけれど、

 痛みと苦しみの度合いは軽くなっている。


 

 「世界樹、知ってる?」

 あのとき、かけられた言葉。


 「うん。知ってる」

 「いいよね、あそこ。わたし、たまに、ひとりでも行くんだ」

 あそこ? 行く?

 「行ける場所にあるの? 世界樹」

 「知ってるんじゃないの?」

 「知識として。世界樹と言われる存在が、世界のどこかにあるらしいって」

 「それじゃ、まだ行ったことないのね?」

 「はい」


 じゃあ、ついてきて。

 こっち、こっち、こっち。



 階段を昇り、ゲートをくぐると、校庭からは見えなかった噴水が現れた。

 「こんな場所、あったんだ」

 「知らなかった?」

 「見たことあるのは階段までで、その先にゲートがあるなんて思わなかった」



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