忍者ブログ

空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

カフェのギルドルーム

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

カフェのギルドルーム

メールが来ていたので「よかったら来てください」と指定された世界樹の手前、石段へ向かう。


「ごめんね、なんか」と彼女が言う。
「いえ。どうかしましたか」と問いかける。
「実は相談したいことがあって」
「うん」
「そちらのギルドのメンバーに、神無月さんている?」
「うん」私は答えながら躊躇した「いますよ」いるには、いる。でも、どの神無月さんかという問題もある。彼女が聞きたい「神無月さん」と、私が所属しているぎるどの「神無月さん」が同一人物とは限らない。もっと言うと、キャラクターとしての正式名称の問題もある。
 ちなみに、私と同じギルドに所属している神無月さんは、『=☆かんなづき☆=』さんだ。
 さらには、サブキャラクターとして『Σかんな☆』もいるのだが、そちらは彼女のリアル夫が操作していて、そのことはギルド内だけの秘密というか内密になっている。
「あのひと、どういうひとかなって思って」
「ゲームが好きな楽しいひとですね」と答えた。
「それは、まあ、そうでしょうね」
「ゲームが好きというより交流やチャットが好きな人もいるから、そういう意味で純粋にゲームが好きなひと」
「そうですか」
「うん」


「なにか言われたとか?」と問いかけてみる。
「はい。実は、神無月さんに、一緒にギルドを作ろうって誘われました」
「へえ」それは意外だった。驚いたが、「それは、なんていう神無月さんでしょうか」と確かめた。すると、
「え?」と彼女。
「なんていう神無月さんですか」
「神無月さんです」と彼女は答えてから「神無月さんは、ひとりでしょう?」
「正確に言いますと」私は説明する「私と同じギルドにいるのは、神無月さんだけど神無月さんではないのです」
「どういう意味ですか」
「装飾がついている神無月さんです」
「装飾?」
「ちょっと私のキーボードでは出力できない特殊な文字です」
「星みたいな?」
「そうです」と私は説明を続ける「ちなみに、文字通りの神無月さんは、βテスト期間中にいたそうです。現在も、たまに現れるとか、いないとか。うわさですが」
「私を誘ったのは・・・どちらの神無月さんでしょう」彼女は答えてから黙ってしまう。
私は「ちなみに」と説明を続けた「他にも神無月咲夜さんや、神無月いのりさんがいます」
「え」彼女は文字を打つ。沈黙。私は沈黙のまま待つ。彼女が続ける、「ごめんなさい。たしか、神無月・・・のあとに名前が付いていたと思います」
「それだと私のギルドメンバーと別人の可能性が高いです」
「そうなの? え。あ、はい。ごめんなさい。よくわからなくて」
「友だち登録機能は?」
「トモロクしてないんです」
「連絡取れないですね?」
「ええ。いつもカフェにいるみたいに言ってたから、簡単に会えると思っていたので」
「カフェといっても時間帯にもよりますよね」
「はい。たぶん、深夜が多いと思います」
「見かけたら覚えておきます」
「はい」
「確認したいのですが」と私は彼女に問いかける「その神無月さんと連絡が取れたら、ギルドを一緒に作るんですか?」
「はい」
しばらく沈黙の間があってから「待ってます」と彼女は言った。



「ということがありまして」とギルドメンバーのいる部屋で話すと、
「もしかしたら知ってるかも」と当の神無月さんが言う、「同じ名前だね~って話した子がいるので。咲夜さんとも、祈りさんとも違う、ええと確か」と記憶を探っているようだった。
「まあ確かに同じ名前っていうか多いよな」とマスターが言う、「おれも最初に登録できないって断られて、仕方なく装飾つけたくちだからな」
「そうなん」
「ああ。けっこう、そういうの多くね? ストレートに名前で認められてるのが珍しいだろ」
「思い出した」と神無月さんが言う「カロンよ」
「神無月カロンさん?」と私が聞く。
「そう。たぶんね」
「伝えておきます」
「あ。ちょっと待って」と神無月さんが言い、「いま電話してみるから」
「友だちだったんだ?」
「そう。あ。つながった。いまクエの途中だって。今夜は無理っぽいけど明日なら、って」



私は彼女にメールで「神無月カロンさんではないでしょうか?」と送っておいた、「もしそうであれば、明日の深夜ぐらいに時間つくれそうとのことです。カフェのギルドルームで会いませんか」

メールを送ってからログアウトした。

翌日にログインしたとき、メールの返信はなかった。深夜、カフェのギルドルームに彼女は来なかった。

神無月カロンさんは、「ギルドを作りたくて何人かに声をかけたことがあります。でも良い返事を誰からももらえなくて諦めていました」と、私たちに話した。
彼女のことは覚えてるか問いかけると「覚えてます。でも、トモロクしてないから名前を正確に覚えてないかも」という返事だった。



PR

コメント

Sponsored Link

プロフィール

HN:
糺檬
性別:
非公開

忍者カウンター

Sponsored Link

AXCESS Ranking

スポンサードリンク

スポンサードリンク

P R

スポンサードリンク

スポンサードリンク






Sponsored Link

スポンサードリンク

スポンサードリンク