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空色の渚オンライン

MMORPGオンラインゲームで遊んでいます。 サービス終了したゲームの記憶もつづります。 現在進行形&過去進行形。 ポエム&ノベルを書いてます。

問いかけるなら鍵部屋で

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問いかけるなら鍵部屋で

あちらこちらで問いかけが止まらない。
わかりきったことから不明なことまでピンきりだ。
「そんなこと聞かれても困る」と彼女が言っていたのを覚えている。
そりゃ、そうだ。リアルで会おうって言うなら、なおのこと。
オンラインゲームでは、チャットで盛り上がった勢いで「会おう」と言い出す人がいる。
仲間内でもいるし、初対面でもいる。面倒なことだ。
私はオフ会を何度か開催しているが、慣れることはない。
慣れてはいけない気がしている。適度な緊張感は、いつも持つように心がけている。
でないと、まじで心配になるからだ。
「そんなこと聞かれても困る」と彼女が言っていた。
住んでいる街のこと、最寄駅のこと、リアルの生活圏についてオープンチャットで話すからだ。
「なんだか近い気がするんだよね」と言ったのがロコンさんだ。
まあロコンさんは、もともとなにもかもを、あけすけに語る人だった。
「ちなみに、わたし、社会人ですから。みんな学生とかでしょ? 若いっていいよねえ。
 あ、年上だからって敬語はナシよ? みんな学生とかでしょ? 先輩程度にしといてぇ」
「いや、ロコンさん。学生もいると思いますけど、社会人も多いと思いますよ」と私は言った。
「そりゃあね、あなたはね、社会人よね? わたしと同じで。ウフフ」
「イメージで決めつけるのは、どうかと思いますけど」
「まあまあ、いいじゃない別に。追っかけたりしないからさ。軽い話よ」
「軽い話でも個人情報はオープンチャットでは止めましょう」
「厳しいねえ! しらけちゃうじゃんか」
「というよりクエご一緒しませんか」
「え~?」とロコンさんは言う「わたしゲームそんなに好きくないんだよねえ」
なにしに来てんだよ。
「正直ゲームなんて、どうでもいいっていうか。それよりか、おしゃべりしようよ。
 クエとか狩りとかよりぜんぜん楽しいし」
ロコンさんは、そういう人だった。


「そんなこと聞かれても困る」と言っていた彼女は、「今夜はこれで落ちます」と帰った。
あまり良い印象じゃなかったのでは? と思っていたが、次に会ったとき、
「ここではアレなんで、カフェで話しましょう。個室。鍵部屋で」と自分から言いだした。
「おお! いいねえ、おしゃべりしよ、しよ、しよ!」
「鍵部屋なんて、いいんですか」
「オープンで語られるよりは、ね?」
「そういうことなら」と私も参加することにした「遠慮なく」
「行こう!」

彼女と、彼女の相棒と、私とロコンさんと、ロコンさんのギルドの仲間が参加した。



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